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カラオケの本人映像がないのはなぜ?知られざる3つの理由と見る方法を解説

「この曲、絶対本人映像で歌いたいのに!」

そう思って選曲したのに、バックに流れるのは見知らぬ男女のドラマ風映像…。カラオケ好きなら誰もが一度は経験する、あのガッカリ感。

なぜ同じアーティストでも、ある曲は本人映像なのに、別の曲はそうではないのでしょうか?カラオケに本人映像が少ない理由には、「著作権」「コスト」「アーティストの意向」という3つの大きな壁が存在します。

この記事では、カラオケの本人映像にまつわる謎を解き明かし、さらに「どうしても本人映像で歌いたい!」という願いを叶えるための方法まで、プロの視点から徹底的に解説します。


目次

なぜカラオケには「本人映像」がない曲があるの?3つの主な理由を徹底解説

カラオケでPVがついている曲とついていないものがあるのは、どのような基準で決まっているのでしょうか?権利的な話も含めて知りたいという疑問は、カラオケ業界の核心に関わる部分です。長年のカラオケ好きとして、そしてWebライターとして多くの情報に触れてきた私の経験から言えば、本人映像が流れるかどうかは、カラオケメーカーとレコード会社の交渉による「ビジネス判断」が特に重要だと考えます。

カラオケメーカーは、できることなら全ての曲に本人映像をつけたいと考えています。しかし、現実には様々な事情でそれが叶いません。本人映像が少ない、または全くないのには、主に以下の3つの理由が考えられます。

理由1:最も大きな壁「著作権と著作隣接権」

カラオケの映像にアーティスト本人を映すためには、その映像(ミュージックビデオなど)を管理するレコード会社や、アーティスト本人から許可を得る必要があります。この許可を得るための権利が、著作権や肖像権などです。

Yahoo!知恵袋の回答者であるカラオケ業者さんは、PV(プロモーションビデオ)を増やすには著作権が発生すると明確に述べています。また、別の回答者、google 太郎さんも、音楽会社が使用を許可するかどうかの権利を持つと指摘しています。

特に、アイドルグループなど権利に厳しい事務所の場合、カラオケへの本人映像配信に消極的なケースがあります。旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)の場合、一部のグループは本人映像が配信されていますが、SMAPや嵐のように際立った活躍をしていても本人映像がないグループも存在します。これは、所属するレコード会社が関連会社であるかどうかが大きく影響しており、関連会社の場合、特に映像の配信に厳しい傾向があるとされています。

理由2:本人映像の利用にかかる高額な「コスト問題」

本人映像を利用するには、著作権料や肖像権料といった使用料をレコード会社に支払う必要があります。これは、カラオケメーカーにとって大きなコストとなります。

google 太郎さんは、PVを使用するということはカラオケ会社が音楽会社にお金を払わないといけない、と説明しています。また、昔のカラオケ機器はHDD(ハードディスク)の容量が小さく、PVのリクエストに応えられなかったという背景もありました。現在はインターネット環境の整備やHDDの大容量化が進み、技術的な課題は解決されつつありますが、需要がある映像から優先的に増曲されるのが現状です。

全ての曲に高額なコストをかけて本人映像をつけることは現実的ではないため、需要やプッシュしたい曲が優先されるのです。

理由3:楽曲ごとに異なる「アーティストや事務所の意向」

カラオケへの映像提供は、アーティストや所属事務所の意向に左右される部分も大きいと言えます。データベースの情報によると、同じ事務所のアーティストでも、本人映像があるグループとないグループが存在します。

例えば、旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)の中でも、NEWSやKinKi Kidsは本人映像が多数ありますが、嵐やHey!Say!JUMPには見当たりません。これは、レコード会社の意向が強く影響しているためです。

特に、ジャニーズ・エンタテイメントやJ Stormといった関連会社のグループは、カラオケのPV配信に特に厳しいとされています。一方で、ポニーキャニオンやavex traxなど、関連会社以外のレコード会社からCDを発売しているグループは、比較的本人映像を目にする機会が多いようです。しかし、ビクターに所属していたSMAPも一つも本人映像がなかった事例もあり、最終的には事務所やレコード会社の判断によるところが大きいと言えます。


カラオケで「本人映像」を観るには?機種選びとリクエスト方法

カラオケで歌うなら、やっぱり本人映像で盛り上がりたいですよね。ここでは、本人映像を効率よく探して楽しむための方法を解説します。

本人映像が多い機種はどれ?主要メーカー(DAM・JOYSOUND)の特徴を比較

本人映像の多さを重視する場合、業界で最も本人映像数が多いとされているDAMシリーズがおすすめです。特に最新機種の「LIVE DAM Ai」は、本人映像数が業界最多を誇ります。DAMはJ-POPや洋楽の公式ミュージックビデオの収録が豊富で、最新のヒット曲から往年の名曲まで本人映像が楽しめます。

一方、JOYSOUNDシリーズも、アーティストメッセージやアニメ映像など独自のコンテンツが充実しています。特にアニソンを多く歌う方は、アニメ映像の多さからJOYSOUNDを選ぶのも良いでしょう。

どちらのメーカーもそれぞれ強みがあるため、本人映像を最優先するならDAM、幅広い映像コンテンツを楽しみたいならJOYSOUND、というように好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

機種別の本人映像の見つけ方・リクエスト方法

具体的な曲を探す際は、デンモク(カラオケのリモコン端末)の検索画面で、曲名やアーティスト名を入力します。データベースの情報には、DAMやJOYSOUNDのデンモクで「本人映像」のマークやアイコンが表示されるかどうかの具体的な説明は含まれていませんでしたが、一般的に、予約画面で本人映像かどうかの確認ができる場合が多いです。

もし特定の曲の本人映像がなくても、「どうしても流してほしい!」という場合は、カラオケメーカーに直接リクエストを送ることも一つの手です。Yahoo!知恵袋のカラオケ業者さんは、リクエストをすればいいと思います、と助言しています。一人だけの意見ですぐに反映されるほど簡単ではないかもしれませんが、要望を伝えることは可能です。

【見分け方】予約画面で「本人映像」かどうかを確認するコツ

カラオケで選曲する際、本人映像かどうかは選曲画面で事前に確認できます。メーカーや機種によって表示方法は異なりますが、曲名の横に「本人映像」や「PV」といったアイコンや文字が表示されていることが多いです。

予約画面でこれらのマークを探すことで、知らない映像が流れてがっかりするのを防ぐことができます。


【FAQ】カラオケの「本人映像」に関するよくある質問

カラオケの映像は著作権違反にならない?

カラオケ機器に収録されている音源や映像は、音楽著作権や映像使用権などの権利処理を適切に行った上で使用されています。ビッグエコーの公式サイトでも、正式な許諾を得た上で使用していると明記されています。そのため、カラオケ店で提供されているカラオケの映像を見て歌うことは、著作権法に違反することはありません。

しかし、その映像を正式な許諾なく動画共有サイトに投稿したり、生放送サービスで配信したりした場合は、著作権法違反となり、刑事罰の対象となることがあります。

DAMで本人映像が出ないのはなぜ?考えられる原因と対処法

DAMで本人映像が出ない場合、いくつかの原因が考えられます。最も大きな原因は、そもそもその曲に本人映像が収録されていない、という点です。前述の通り、著作権やコストの問題で、全ての曲に本人映像が用意されているわけではありません。

また、DAMシリーズでも古い機種の場合、最新の本人映像に対応していないことがあります。特に「LIVE DAM Ai」のような最新機種は本人映像の収録数が多いですが、旧機種ではその数が少ない場合があります。

解決策としては、最新のDAM機種が導入されている店舗を選ぶことや、デンモクで本人映像マークが付いている曲を選ぶことで、本人映像で歌う可能性を高めることができます。

本人映像ではない映像(ライブ映像、アニメ映像など)はどんな基準で選ばれている?

本人映像がない場合、カラオケメーカーは独自に制作した映像を流しています。これらの映像は、曲の雰囲気に合わせて選ばれることが一般的です。データベースの情報によると、昔のカラオケでは「喜怒哀楽の恋愛模様」や「世界の映像」「アニメ」「モータースポーツ」など、様々なジャンルの映像が作られていました。

また、通信カラオケでは、曲ごとに特定の映像が流れるのではなく、端末に内蔵された映像の中から、曲に合わせたパターンが指定されて表示されます。同じ映像のパターンが連続して流れることもあるのは、通信の指令が前の曲と同じだったためです。

これらの映像は、歌っている人以外の人も楽しめるように作られており、あえて目立たないように、特徴のない人物や時代を感じさせない背景が使われることが多いです。また、JOYはDAMに比べてアニメ曲やボカロ曲に積極的で、それに合わせた映像が付けられている傾向があります。

カラオケで本人映像がない理由についてのまとめ

●記事のまとめ
  • 本人映像がない理由は著作権や肖像権の問題が最も大きい。
  • レコード会社や事務所の意向が映像の配信を左右している。
  • 映像利用には高額なコストがかかるため、需要が優先される。
  • 本人映像が多いのはDAMシリーズの最新機種である。
  • 選曲画面で本人映像かどうかの確認が可能だ。
  • どうしても観たい場合はメーカーにリクエストもできる。
  • カラオケ映像の利用は権利処理済のため著作権違反ではない。
  • 古い機種では本人映像が少ない場合がある。
  • 本人映像以外の映像は曲の雰囲気に合わせて作られる。
  • JOYSOUNDはアニメやボカロ曲の映像が充実している。
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